【中国の車事情】#03 車についてる赤い紐
本日は”車についてる赤い紐”について。中国で見かける車には”赤い紐”がつけられていることが。これは一体なんなのでしょうか・・・?
赤い紐とは?
街中を走っている車をよーく見てみると・・・
フック・バンパー・ドアミラー・グリル・など・・・車両の至るところに赤い紐を結んで走っている車が!
@フック @バンパー @ドアミラー @グリル
さて、この赤い紐、一体なんでしょうか・・・
赤い紐の正体は・・・
この赤い紐は新車を購入した人や初めて初心者ドライバーの車に括りつける安全祈願の役割を果たしています。
赤色は中国で一般的には「情熱」や「結束」を表す色として広くしたしまれていますが、その一方、魔除けや安全な出入口の象徴でもあり、汚れるものや危険を遠ざける意味があります。そのため、赤色の紐を結びつけているのです。
百度やGoogleで「红丝带」或いは「汽車彩帯」と調べると商品がたくさん出てきます。
また、亜種も存在し、緑色の紐タイプも見かけます。
安全祈願のはずが危険物に!?
安全祈願をするためのこの「红丝带」や「汽車彩帯」ですが、少々危険な側面も。
この紐の結んでいる場所をよーく見てみると・・・
[caption id="" align="alignnone" width="623"] 有賀[/caption]
[caption id="" align="alignnone" width="622"] 有賀[/caption]
なんと、ホイールスポークや排気管に括り付けいる車が!紐が回転物に巻き込まれたり、熱で燃えてしまったりなど・・・一見して危ないことが分かります。このような車両を筆者自身は直接見かけませんでしたが、実際に結んで走っている事例があるようです。
自動運転にも影響が!?
さらに、自動運転車に対して思わぬ誤認識を招いていしまう事例も。
これは自動運転モードで走行中のテスラ車の事例。
前走車の後ろに見えるこのパイロンコーンの正体は・・・
なんと、この赤い紐を側道のパイロンコーンと誤認識してしまったとのこと。そのためいつまで経っても追い越し車速まであがらなかったとか・・・。
嘘か本当か分かりかねますが、いずれにせよ、こうした地域に根付く文化を想定に入れておくことは重要なことかもしれません。
まとめ:赤い紐は安全祈願の証
本日は中国特有の安全祈願の証である”赤い紐”についてご紹介でした。中国へお越しの際は、街の車を見てみてくださいね。
本日のハケタンつぶやき
「赤い紐」についてナショナルスタッフに話を聞くと、現地の若い世代の方はもうこの紐をつけないそうです。つけても最初の数ヶ月だけとのこと(親世代からプレゼントされる場合など)。この文化も時期廃れてしまうのでしょうか。