【中国の生活】キャンプブーム到来!? vol.1
今回は中国でブームを迎えつつあるキャンプ市場についてご紹介。日本と同様、コロナ禍を契機にキャンプ市場が盛り上がりを見せているようです。
市場は急成長中
まずは中国のキャンプ市場全体に関する情報から。下表にある通りコロナ禍を節目にこの2,3年でキャンプ市場は急速な拡大を見せていることがわかります。少し古いデータではありますが、2025年にはキャンプ場市場は562.1億元≒1兆円規模まで拡大すると見込まれています。コロナ直前(2019年)と比べると実に3倍以上です。
[caption id="attachment_704" align="alignnone" width="1024"] 出典:IIMedia Research[/caption]
キャンプ市場は関連分野も広く(下図参照)、関係者も熱を入れていると思われます。
[caption id="attachment_705" align="alignnone" width="1024"] 出典:IIMedia Research[/caption]
ちなみに、日本のアウトドア用品・施設・レンタル市場規模は以下の通り。2025年で3,700億円の予測ですので中国の市場規模(1兆円予測)がいかに大きいかが分かります。
[caption id="attachment_706" align="alignnone" width="1024"] 出典:矢野経済研究所 アウトドア用品・施設・レンタル市場に関する調査[/caption]
[caption id="attachment_707" align="alignnone" width="1024"] 出典:矢野経済研究所 アウトドア用品・施設・レンタル市場に関する調査[/caption]
キャンプの形態は様々
一口に「キャンプ」といっても、誰と行くのか?どんなところに泊まるのか?など、その形態は様々ですよね。今回は中国で今最も人気が出始めているキャンピングカーやトレーラーを利用したキャンプについてご紹介いたします。
展示会に行こう!
「キャンピングカー・トレーラー展示会」にやって参りました。平日9:30からにも関わらず、それなりの人入りがあります。
会場入り口から早速展示が始まります。現地メーカーのキャンピングカーが陣取っています。ちょっとしたキャンプ用品屋外展示もありました。
さて、早速会場の中へ。出店企業数は100近く。
中国のキャンピングカー
中国ではサイズの大きいキャンピングカーでも普通免許で運転でき、また春節や国慶節等大型連休では高速を無料で走れるため、「トレーラー(次回ご紹介)」タイプより人気があります。
まずは小ぶりなタイプから。250万〜300万とお手軽価格?が魅力です。
少し高級な感じになるとこんなタイプも。海沿いに車を停め、左右のドアをガバッと開き、風を通しながらお茶を飲むのだそう。確かにテーブルにはお茶セットが置いてありました。なんともお洒落な世界です。
価格帯が2000万を超えると車両サイズも立派です。このクラスは流石に高いのか、来場者は幾分少なかったです。残念ながら室内写真は撮れませんでした・・・。
外資のキャンピングカーも
外資ではメルセデスが車を展示。Vクラスをベースに改造したモデルのためか室内スペースが狭く、現地キャンピングカーにはなかなか太刀打ちできないかな、というのが正直な感想です。このタイプはテントと併用で楽しむのですね。
RAMを改造した車両も。アクティブ感満載。
驚き!こんなタイプも
ちなみに、こんな「キャンピングカー」も展示がありました。これも”乗用車”の区分なので普通免許で運転できるそうです。・・・本当!?
↓自衛隊もビックリサイズのこちらの車両は中を見るのに行列ができていました。買う買わないに関わらず、みなさん興味があるようです。
まとめ:キャンピングカーが熱い
今回は中国のキャンプ事情とキャンピングカーについてのご紹介でした。日本のアウトドア市場を超える勢いで成長している理由として、中国の人口・経済規模・広大な土地などの他に、政府によるアウトドア推進政策もあります。日本のアウトドアブランドも参画するチャンスがあるのかも・・・?
本日のハケタンつぶやき
ご紹介したキャンピングカーは、車両メンテナンスや保険費用など総費用&維持コストが高いという欠点があります。特に最大の欠点は「狭い」こと。その解決策の一案が「トレーラー」になります。次回はこの「トレーラー」タイプをご紹介いたします。