【中国の生活】キャンプブーム到来!? vol.2
今回は中国でブームを迎えつつあるキャンプ市場についてご紹介。vol1.に続き、今回はキャンピングトレーラーにフォーカスしてご紹介いたします。
トレーラーとは?
vol.1でご紹介した「キャンピングカー」と異なり、自走はできず、乗用車で牽引されるキャビン仕様のみになっているものを「トレーラー」と呼びます。欧州では「キャラバン」の名で親しまれています。
この「トレーラー」のメリットとしては、なんと言っても室内空間の広さ。運転席がないため空間がとっても広い!他のメリットとしては、車検整備を受けなくて良い、一旦目的地に着いたら牽引車両から外せるためその後の牽引車単体での小回りが効く(スーパーへの買い出しなどで便利)といったことが挙げられます。トーイング(牽引)文化のある欧州では8割がこのトレーラータイプとも言われています。
中を見てみよう!
それでは、早速トレーラーを見ていきましょう!
まずは「HOBBY(ドイツ)」のトレーラー。1,500kg以下の中型タイプから、1,500~2,000kg程度の大型トレーラーが展示されています。↓2輪タイプの大型トレーラー↓室内はこんな感じ。この広さがトレーラーの魅力ですね。 ↓価格は約1,200万円。ドイツ製ブランドですので、流石に良いお値段します。
上記のほか、イギリスブランドのトレーラーも多数展示がありました。現状、このサイズのトレーラーは欧州からの輸入タイプが主流のようです。
中国で製造しているトレーラーの展示もありました。魅力はこの価格。なんと150万!サイズも大きすぎず、現実的なトレーラーかもしれません。ちなみに、欧州へ年間1,000台ほど輸出しているそう。
振興BEVメーカーも参戦!?
中国の振興BEVメーカーNIOの車両展示もありました。展示と言っても、トレーラーの展示ではなく、トレーラーを牽引するための車両の展示になります。NIOは昨年初めてES7にトーイングヒッチの設定を追加しました。これから来るキャンプブームに備えて早くも動き出してきたのでしょうか。↓実際にトーイングヒッチを装着しトレーラーと繋いで展示してあります。↓少しマニアックネタも。車両を下から覗きこんでみると・・・Rrバンパーにスリットが入っていることが分かります。トレーラを牽引しないときは、このスリット部をつたってヒッチをバンパー内部へ収納できる構造になっているのです。見た目にも嬉しいスマートな車両になっていますね。
こんなタイプのトレーラー(?)も
展示会場で一際大きいトレーラーも発見。明らかに窓も大きい・・・。
実はこのトレーラー、常時牽引するタイプではなくキャンプ場に常設する置き型トレーラー(?)なのだそう。トレーラーを持っていない人でも気軽にトレーラー泊を楽しめるコンセプトなのですね。↓室内はこんな感じ。快適に過ごせそうです。
↓時間がある方は動画もチェック!
まとめ:キャンピングトレーラーも熱い!
今回は中国のキャンピングトレーラーについてのご紹介でした。現状では欧州メーカーのキャビンを輸入したり、それをベースに改造することが多いようでしたが、需要が高まるにつれ現地メーカーによる専用トレーラーが開発・販売される日も遠くないかもしれません。機会があれば、ぜひ乗ってみたいと思います。
本日のハケタンつぶやき
展示会会場の隣にあった小さな建屋。何やら記念撮影をしている人が・・・
近寄って見てみると、318ROUTEの文字が。これは上海〜西藏(チベット)をつなぐ、一生に一度は必ず行かなければいけない、界隈では有名な道なのだそう。5,000km超えの長さが中国の広さを痛感します。筆者もこの夏、チャンスがあれば訪れてみたいと思います。