【中国の車事情】#02 フルスモーク車
今回は中国で走る車の特徴の一つである”フルスモーク車”についてご紹介いたします。
フルスモーク車って?
言葉の通り、リアガラスだけでなく、フロント&サイドガラスもスモーク化された状態の車のこと。日本では法規でフルスモーク状態は禁止されているため街中で見かけることはほぼありません。
一般的にはあまり良くないイメージも?
[caption id="" align="alignnone" width="889"] AUTO MESSE WEB[/caption]
中国ではフルスモ車が主流!
街中を走る車を見ると、実に8割以上がフルスモ車のように感じます。例えば、上海の大通りを走る車はこのような感じ。意図的にフルスモ車を撮っているわけではございません。
メーカー・車格を問わず、様々な車両がフルスモーク化されていることがお判り頂けると思います。
なぜフルスモに?
この質問を中国人の同僚に問いかけてみると・・・
①防犯対策(車室内覗き見・車上荒らし防止)
②日焼け止め・UVカット
③プライベート空間の確保・見栄え
上記のような回答が返ってきました。特に、①は都市部では大切なようですね。
どうやってフルスモに?
①フィルムを貼る
これはごく一般的な方法。防犯やUVカットなど、用途や希望に合わせてスモークフィルムを施工します。日本でも一般的な方法ですね。
②シェードをかざす
フロントサイドガラスをご覧ください。途中からスモークがかかってますよね。これは車室内側からシェードをかざしています。
③そもそもスモーク化された車を買う
中国仕向けの車両では最初からフルスモーク仕様で販売されている車両がある(!?)ようです。
例えばランドローバーの人気モデル「レンジローバースポーツ」を見てみましょう。
同グレードで日本仕様と中国仕様を比較します。日本版ではクリアガラスまたはプライバシーガラス(ただしリヤのみ)が選択できます。
↓(日)クリアガラス
[caption id="attachment_381" align="alignnone" width="1024"] ジャガー・ランドローバー・ジャパン[/caption]
↓(日)プライバシーガラス(Rr側のみ)
[caption id="attachment_382" align="alignnone" width="1024"] ジャガー・ランドローバー・ジャパン[/caption]
↓(中)プライバシーガラス(全面?)
[caption id="attachment_383" align="alignnone" width="1024"] 路虎汽车[/caption]
中国仕向けでは全面プライバシーガラス(=フルスモーク)仕様のみ!さらに、日本仕向けよりスモークが濃いように見えます。
筆者が実車を確認した限り、日本仕様と中国仕様でプライバシーガラスの濃さに差はないように思われましたが、サイト上では明らかに色味が異なります。最初から透過率を下げたガラスが採用されているのでしょうか。。。
*ガラス通のみなさま、コメント欄にてぜひ教えてください。
まとめ:中国ではフルスモーク車が人気!
今回は中国で走る「フルスモーク車」についてのご紹介でした。防犯や日焼け止めといった実用性からこうした仕様が求められているのですね。大変勉強になりました。
本日のハケタンつぶやき
2000年代VIPカー文化に憧れていた筆者。ここ中国であれば、鬼キャン・シャコタン・フルスモ仕様のLS460に乗れるかも・・・と勝手に妄想しております。コアですいません